モーションパルペーションとは、カイロプラクティックのテクニックで、脊椎や四肢の関節が正常な関節運動をできているかを調べる検査法であり、治療法です。
正常な関節運動では「関節の遊び」がみられます。例えぼ、手の指を曲げたり伸はしたりすることはできますが、横に倒したり動かしたりはできません。しかし、指先を持ち横に動かしてみると左右にわずかに動くのがお分かりいただけると思います。
これを「関節の遊び(joint play)」と呼び、どの関節にも基本的には8方向の遊び運動があります。
この「関節の遊び」が正常であってはじめて筋肉や関節は自由に動くことができます。日常生活で支障なく身体を動かせるのは、各関節に少しずつゆとりがあるからなのです。
大きすぎる関節の遊び(可動性亢進)、動きが制限された動き(可動性減少)、遊びの消失(loss of joint play)など、関節の機能障害(joint dysfunction)が存在すると、動作の際に痛みを感じたり、特定の部分にこわばった感じがしたり、身体になんらかの不調を覚えます。
モーションパルペーションは、脊柱・四肢の関節に、正常な可動性があるかどうかを調べる方法であり、治療法です。
また、関節の可動性減少があった際、それが筋肉によるものか靭帯や関節面の不一致によるものかは、動きの質が異なるので容易に判断することができます。原因に合わせたアプローチを行い、根本治療を目指します。